| 和泉式部へインタビュー |
ハガクレ
|
今回は「和泉式部日記」でも有名な、平安時代のモテモテ女性、和泉式部さんです
|
和泉式部
|
ウフ。よろしくね
|
ハガクレ
|
和泉式部さんといえば、モテモテだったという話しを聞きますが、ほんとにモテモテだったんですか？
|
和泉式部
|
そんなことないわよぉ。ただ私は自分の気持ちに正直に生きただけよ。あの頃の女性っていうのはね、男性からラブレター（和歌）を貰うと色々と駆け引きするわけ。最初に貰ったラブレターは無視するとかね。でも私はね、貰ってうれしかったら、その時思った気持ちをそのまんまお返事したの。だから色々言われるのよぉ
|
ハガクレ
|
なるほどねー。えーっと、和泉式部さんは10代後半に結婚したと聞きましたが？
|
和泉式部
|
うん。そうよ。橘道貞って人。パパの友達だったからけっこーなオヤジよ？その時にも色んな人からラブレターを貰いまくってたから、退屈だったのでお返事出してたの
|
ハガクレ
|
いいんですか？それって浮気になるんじゃ？
|
和泉式部
|
だって道貞ちゃんだって外に女がいるんだよ？私だけが家でおとなしくしてるなんておかしいじゃない？それに私のお返事（和歌）はね、色っぽいって大人気だったの。私から返事もらうとみんな喜ぶんだもん。だから返事書いてあげたんだ
|
ハガクレ
|
ほぉー。なんだか逆に堂々としていてすがすがしいですね
|
和泉式部
|
でしょ？あの頃の女性ってみんなグジグジしてる人が多かったから、私みたいなのた出てこなくっちゃおもしろくないでしょ？
|
ハガクレ
|
そうかもしれないですね
|
和泉式部
|
そしたらね、その時の天皇で冷泉天皇って人がいたんだけど、その人の息子で為尊親王がね、私のことスキになっちゃったみたいなの
|
ハガクレ
|
えーー！親王っていえば王子様じゃないですか！いいんですか？
|
和泉式部
|
いいんじゃない？だってお互い惹かれあっちゃったんだもの。しょうがないよね。親王は27歳、私は25歳。大人の恋愛よ
|
ハガクレ
|
はぁ。で？その王子様とはどうなったんですか？
|
和泉式部
|
それがね、聞いてくれるー？付き合って1年くらいで死んじゃったの！もうショックよお
|
ハガクレ
|
死んじゃったんですか！？まだ若いのに
|
和泉式部
|
ねー！そしたらね・・・
|
ハガクレ
|
は？まだ続きがあるんですか？
|
和泉式部
|
そうなの。なんと為尊親王の弟でね、22歳の敦道親王がね、私が気の毒だからって和歌を送ってきたわけ。もちろん私も返事を出したんだけどね、その敦道親王が私のことをスキになっちゃったみたいなの
|
ハガクレ
|
ええっ！まさか付き合ったんじゃ・・・・？
|
和泉式部
|
え？付き合ったよ。だって死んじゃった為尊親王を忘れるには新しい恋が一番じゃない
|
ハガクレ
|
だけど兄弟ですよ？ありですかそんなの
|
和泉式部
|
ありよ、あり。かっこよかったし、私も気に入っちゃったんだ
|
ハガクレ
|
はぁ。すごいですね
|
和泉式部
|
だけど周りは猛反対よ！敦道ちゃんの乳母とかも怒っちゃってさ。だけど障害があるほど恋って燃えるのよね！しまいには敦道ちゃんが「家に入ってくれ」って言ってね、敦道ちゃんの家で暮らすことにしたの
|
ハガクレ
|
あのー、敦道親王に奥さんはいたんですか？
|
和泉式部
|
いたいた。れっきとした正妻がね。
|
ハガクレ
|
大丈夫だったんですか？
|
和泉式部
|
それがね、敦道ちゃんったら、奥さんそっちのけで私のとこばっかくるわけ。でね、私のことを正妻みたいな扱いするもんだから、奥さんが怒っちゃって実家に帰っちゃったの
|
ハガクレ
|
すごいですね。愛人が正妻を追い出しちゃったんですね
|
和泉式部
|
そうなるわねー。でも大変だったのよー！パパは「勘当だぁ！」って怒るし、紫式部姉さんなんかも「はしたない！」とか言って周りに私の悪口言うし
|
ハガクレ
|
まぁでも本人同士は幸せだったわけですね
|
和泉式部
|
まぁねー。そしたら風の噂で最初のダンナ（橘道貞）がね落ち込んでるって噂聞いたから、可哀相になっちゃって「まだあなたのこと好きよ」って手紙書いちゃった
|
ハガクレ
|
また余計なことを・・・
|
和泉式部
|
だって可哀相じゃない？フフ
|
ハガクレ
|
じゃあとりあえず、敦道親王のとこで落ち着いたわけですね
|
和泉式部
|
ソレが聞いてよ！！
|
ハガクレ
|
まだなんかあるんですか？
|
和泉式部
|
そうなのよー。なんと敦道ちゃんが27歳で死んじゃったのー！もうビックリでしょ
|
ハガクレ
|
はぁ？また死んだんですか？？？
|
和泉式部
|
そっ。参るよもう。なんだって私がこんな目に？って感じでしょぉー
|
ハガクレ
|
そうですねぇ
|
和泉式部
|
それからは寂しく暮らしてたらね、藤原道長ってお偉いさんがね、私の和歌が上手なのを聞いて、自分の娘の彰子様の家庭教師にならないかって言ってきたの
|
ハガクレ
|
ほぉー！藤原道長さんといえば超有名人ですよね
|
和泉式部
|
お給料も良かったし、彰子様の家庭教師になることにしたわ。そこで紫式部姉さんとかと知り合ったってワケ
|
ハガクレ
|
道長さんとは何もなかったんですか？
|
和泉式部
|
フフ。よく「尻軽女」とかいってからかわれたわ。でも道長様とおしゃべりすると紫式部姉さんが睨むからねー。めんどうなことに巻き込まれたくないじゃない？
|
ハガクレ
|
なるほどね
|
和泉式部
|
そしたら今度は藤原保昌って方にプロポーズされてね、今度は正式な妻になったの
|
ハガクレ
|
そうなんですか？どんな人なんですか？
|
和泉式部
|
超お金持ちよー！おかげで何不自由なく暮らせたわ。こう振り返ってみると、私って幸せよねー
|
ハガクレ
|
ほんとですよ！好きなことやって最後は幸せに暮らせるなんて！
|
和泉式部
|
フフ。それも私の才能よ。悔しかったらあなたも私のようになってごらんなさい。ウフ
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
  |